技 術

当社独自技術について

当社は18年間の研究開発期間を経てWays2H,Inc.とのパートナーシップのもとに独自のバイオマス化のプロセスを開発し、
バイオマス資源から水素ガスを製造することに成功しました。

更に、従来の大型プラントタイプ(AGP)に加え、量産が可能なユニットタイプ(AGM:コンテナ収容タイプ)の開発に、現在
取り組んでおり、米国および国内において、それぞれプロトタイプのユニットを受注致しました(2020年3月末時点)。

また、『AGP』 / 『AGM付帯設備(ガス精製装置・2-step PSA等)』 / BLUEプロセスから生産された水素を常温・低圧で
貯蔵・運搬・利用できる『水素吸蔵合金システムの開発』にも東京理科大学理学部と取り組んでおります。

BLUEプロセスの特徴

当社技術の最大の特徴は、熱媒体としてアルミナボールを使用することにあります。

当社の最新プロセス(IV型)では、還元雰囲気の熱分解器において木質チップや下水汚泥等のバイオマス原料が、
高温に加熱された多量のアルミナボールに接触することで水素・CO・CO2・メタン等の熱分解ガスが発生します。

更に、改質ゾーンにおいて、部分酸化作用を用いてより高温で水蒸気に接触し、水蒸気改質反応等を経て、
水素を潤沢に含むガスが製造されます。

この熱媒体であるアルミナボールが反応炉内で原料と混じり合う事で、従来ガス化プラントなどの機器トラブルの
主要因となるタールの発生を抑制しています。

また、優れた事業性を目指す為に、原料多様化の一環として従来のバイオマス資源のみでなく、廃プラスチック等の
廃棄物を原料として使用することに成功しました。

BLUEプロセスの開発経緯

第1号実証プラント
BLUEタワーⅠ –

(徳島県阿南市:平成17年度建設)

Dr.Müllen original process(=CB process)

徳島八木建設技術開発センター
※解体済み

第2号実証プラント
– BLUEタワーⅠ –

(島根県出雲市:平成18年度建設)

Dr.Müllen original process(=CB process)

JBEC出雲技術開発センター
※解体済み

第3号実証プラント(2段炉)
BLUEタワーⅡ –

(群馬県渋川市:平成25年6月建設)

JBEC original process 1

JBEC渋川開発センター
※解体済み

商用モデルプラント
– AGPBLUEタワー
(茨城県常総市:平成30年9月末建設)
現在試運転中

JBEC original process 3

下水汚泥を原料にしたプロセスの開発
※解体済み

AGMの開発

量産が可能な
コンパクトユニットタイプ
(コンテナ収容型)

※AGP: Advanced Gasification Plant
※AGM: Advanced Gasification Module

BLUEプロセスのプロダクト

AGP※(BLUEタワーIV)

AGM※

(開発中)

高さ比較(同能力)

付帯設備

(ガス精製装置と2ステップPSA)

水素吸蔵合金パッケージ

BLUE FCS (Fuel Cell Storage System)
(開発中)

※AGP: Advanced Gasification Plant
※AGM: Advanced Gasification Module